大阪府堺市出身。1983年単身米国へ移住。サンフランシスコでプロフォトグラファーとして活躍した後、NYで本格的にプロのミュージシャンとして活動を始める。以後リンカーンセンターやカーネギーホールなどでも演奏を行うようになり、ミュージシャンとしての地位を高めて行った。その後音楽プロデューサー、アレンジャーとして手腕を発揮し、NYCにミュージックプロダクションを設立する。彼の会社は50人を超えるミュージシャンを抱える米国でも稀な巨大な音楽プロダクションとして急速に成長してゆき、大きな成功を納めた。彼の製作した自身の初アルバム”Cooler Heads Prevail”が1998年にドイツ、ベルリンで”Best World Music Recording”の賞を獲得。音楽活動と会社経営が一層勢いをまして精力的に行われていくようになった。一方、その勢いと反比例する形で多忙さと精神的ストレスから不眠症となり、肉体的にも精神的にも極限に追い込まれて行った。その状況を改善するために若い頃から興味のあった陶芸を2001年から始める。2002年、目の前で起きた9・11テロ事件をきっかけに次の人生の展望を考えるようになり、同時に趣味で始めた陶芸にのめり込むようになって行った。2003年、彼は42歳になっていたが陶芸家としての道を選択し、次のチャレンジに向けて長年住みなれたニューヨーク州ブルックリンから家族と共にノースキャロライナ州スワナノアに移転。薪釜とガス釜を使い本格的に作陶を始める。遅咲きの陶芸家の誕生であった。陶芸家としての才能を認められ2007年にフィラデルフィア美術館より現代陶器最高優秀国家賞を受賞、2013年にはスタジオ兼展示スペース、佐竹晃陶磁器ギャラリー(Gallery Mugen)をアッシュヴィル,ノースキャロライナ州 にオープン。また2015年にはアメリカ国営放送にて彼のドキュメンタリーが放映される。その間もアメリカ国内はもちろんのこと、フランス、ベルギー、イスラエル、オーストラリア、スペイン、インドネシア、香港、台湾、イタリアなど世界各地を駆け回り、展覧会、レクチャーそしてワークショップなどを精力的にこなしている。ミント美術館、フィリップス コレクションには彼の作品が永久収蔵されている。もちろん音楽はいつも彼の傍らにありノースカロライナ州に移住後もミュージシャンとして作曲活動を続け、年間にいくつかのコンサートもこなしている。現在61歳。音楽と陶芸は、今彼の人生の大きな柱であり、これからもクリエイティブな人生はグローバルに広がっていく。